【50代・未経験からIT業界へ】現実的な方法、90日ロードマップ：実績→転職

IT業界で働いてみたいと思う方は多いですが、50代が未経験からチャレンジできるか？については「難しい」とお考えの方も多いでしょう。

実際には、IT業界は年齢が高くなるほど経験が必要な業界です。そのため、50代未経験がIT業界に入っていくのは簡単ではありません。むしろ難しい狭き門ですが、決して可能性がゼロではありません。

何歳になってもチャレンジは素敵です。
始めるなら今日が一番早い日です。

とはいえ、無策で進めてはチャレンジの門にすらたどり着くことはできません。50代の未経験者がIT業界を目指すにはそれなりに知識や準備が必要になります。

最初に決めること：どの“入口”から入るか

未経験の50代がいきなり高度開発やPL/PMに就くのは現実的ではありません。まずは短期間で成果を出しやすい入口を選び、そこから隣接職種へ横展開するのが王道です。下の候補は学習コスト・需要・実績化のしやすさの観点で並べています。

1. Webサイト制作（WordPress／ノーコード含む）
2. ITサポート/ヘルプデスク/情シスアシスタント（社内SEの入口）
3. QA/テスト（手動から着手→テスト設計へ）
4. ノーコード/ローコード（Power Platform／kintone／Bubble等）
5. RPA/自動化（Power Automate Desktop／VBA）
6. SaaSカスタマーサクセス／テクニカルサポート
7. 業界特化型ITコンサル（前職ドメイン×ITの橋渡し）

Webサイト制作（WordPress/ノーコード）で狙う90日ロードマップ

プログラミングスキル・コードより設計・情報整理・見せ方が効く分野です。50代の強みである顧客折衝・段取り力が活きやすく、小さな受注→納品まで短期で回せます。まずは自分名義の模擬案件3件を作り、クラウドソーシングで低単価でも納品経験を積み上げることが大切です。

【１か月目】Webサイト制作に必要なスキルの習得

Web サイト制作に必要なスキルは、他のITスキルに比べて圧倒的に簡単です。WordPress というツールを使うことにより基本的な見た目はプログラミング無しでも作ることができ、Canva というツールを使うことにより画像、アイコンなどが簡単に作ることができます。

必要スキル

• WordPress運用／テーマ設定／プラグイン管理
• HTML/CSS/基本JS（修正・微調整ができるレベル）
• 画像・アイコンの軽いデザイン（CanvaでOK）

最も簡単な学習方法は自分自身でホームページ（ブログ）を一つ作ってみることです。ブログかつアフィリエイト（広告をクリックして購入してもらうことで紹介料が発生する）サイトを作ることで、より顧客を意識したホームページの作り方を身をもって覚えます。またアフィリエイトで収益が出れば金銭的にも生活に余裕が出てきます。

最も簡単なブログ・アフィリエイトの作り方はこちらをご覧ください。

【２か月目】ホームページの作り方を覚えたら実績化する

ブログ・アフィリエイトを始めると、数か月でホームページの作り方が自然と身に着きます。またアフィリエイトをすることから、どのようなホームページを作れば顧客に刺さるかがわかります。これは、単に作るだけにとどまらず、本当に有益なホームページを作る技術として自分に身につく最大限の武器になります。

実績の作り方

• 模擬サイト：店舗／士業／採用サイトの3タイプ
• Before/Afterの比較キャプチャを1枚で提示
• 要件→提案→成果指標（CV/速度/導線）を1枚に要約

ホームページの作り方を理解したら、サンプル（ポートフォリオ＝顧客に実力を見せるもの）として３サイト程度ダミー（サンプル）のホームページを作ります。店舗用、士業用、採用サイトの3タイプが適しています。

クラウドワークス・ココナラへの出品、受注

サンプルサイトを作ったら実際にお仕事紹介サイトでホームページの作成サイトを数件やってみます。インターネット上のお仕事紹介サイトでは年齢未公開、50代かどうかは全く関係ありません。受注のチャンスは平等です。

まずはクラウドワークス・ココナラなどのサイトに登録（無料）します。

クラウドワークス・ココナラでは自分がサービス（ホームページ作成）を出品することもできますし、募集案件に応募することもできます。マーケティングやプレゼン能力が大事、ここは50代の経験、強みが活きる分野です。

クラウドワークス・ココナラで2～3件仕事が受注できれば十分な実績になります。

【３か月目】受注実績をもとに転職活動を行う

クラウドワークス・ココナラで実績が詰めたら、実際に転職活動を行います。既に何も持たない未経験ではなく、実際に売れた実績とスキルを持ちアピールできる状態で転職活動ができますので、全くの未経験に比べて、転職成功の可能性が圧倒的に高くなります。

50代が最初にアプローチする転職対象職種はマーケティング部門と連携した自社内のホームページ改修や、情報システム部などの自社専門SEがおすすめです。

自社専門SEの転職なら、最近、「仕事が楽しい」って思えるようになった【社内SE転職ナビ】 (PR) エージェントがおすすめです。

登録は無料、一日でも早く登録することで、一日でも早く夢がかないます。

プログラマーとして本格的な技術屋になる道

IT業界といっても技術分野は広く、それぞれ使う技術も異なります。たとえば、ホームページなどを作成する Web ディレクター系もあれば、ビジネスシステムを作るオープン系エンジニアもあり、片方では熟練した技術者だったとしても、別の技術分野で活躍できるとは限りません。

「自分がどの『技術分野』で輝きたいか？」は最初に必要となる選択です。

技術分野（Web系、オープン系）

50代未経験から狙っていける技術分野は、主に３種類あります。（他にもありますが、より経験が必要な分野になり難易度が高くなります）

難易度と、自分に合う・合わないを見極めつつ、狙っていく技術分野を決めて、適切なアプローチをしていくことが必要です。

WEB デザイン系

WEB デザイン系は、主に会社や飲食店、美容院などに向けたホームページ作成のお仕事になります。

技術が覚えやすく、プログラミング技術よりもデザインセンスがより重要視されることもあり、50代未経験からでも大きく羽ばたけるチャンスがある技術分野です。

必要なスキルは「WordPress を使うスキル」、「HTML＋CSS＋JavaScript」、「アイコンやイラストのデザイン」ですが、最近はノーコードでも作成できる部分が大きく、取り掛かりやすいのが特徴です。

Web デザイン系の技術の覚え方

Webデザイン系に必要な技術は主に３点あります。

Webデザイン系の技術は独学でも覚えられます。独学で覚えるならおすすめはブログ・アフィリエイトの実践です。

最も簡単なブログ・アフィリエイトの作り方はこちらをご覧ください。

もちろん、仕事としたいのであればスクールなどで教わる方法も有効です。まずは基礎となる部分から丁寧に覚えられるスクール「1st-Step」さんで受講してみてみると雰囲気がわかりやすいですね。

未経験者に向けたオンライン完結のプログラミングスクールです。全員が未経験者、オンラインであれば、気楽に参加できますね。

副業でやってみる

50代では実績がない状態では転職・転身は厳しいのが現実です。生活費も必要ですからいきなり本職の転身ではなく、副業で実践してみるのがおすすめです。

未経験とはいえ、50代の転身であれば技術ポイントは自分で事前に学習して使えるようになっておく必要があります。独学かスクールで事前学習をしておきましょう。

「クラウドワークス」「ココナラ」などを利用する

最近、個人で仕事を受けられる「お仕事紹介サービス」があります。ホームページ作成や、プログラミングなどの依頼も多いので、収入を得つつ実績を積み重ねる一つの方法です。

社内SEやWeb サイト制作会社に転職する

ココナラやクラウドワークスなどで実績を積み、ポートフォリオ（自分の実績）が増えてくれば、自社内のホームページ改修を行う社内SEや、Webサイト制作会社への転職できる可能性が出てきます。「このくらいのものが作れるんだ」とか「お客様のご要望を聞いてサイトを構築した（ディレクションした）」などの経験をアピールできますね。

IT業界は人出不足です。50代でも転職が可能です。

自分のスキルや状況に合わせて（採用可能性のある）企業を見つけていくのなかなか大変です。転職エージェントに登録して応募先を紹介してもらうことをおすすめします。

50代の強みを活かして独立する

会社に勤めるだけが人生ではありません。ココナラやクラウドワークスで収益を上げられるレベルになれば、独立して個人事業主、法人として仕事を受注していくのも一つの方法です。企画力、プレゼン能力、コミュニケーション能力や、納期を守る姿勢、社会人としてのマナーなど、50代ならではの強みを最も行かせる方法は、独立開業です。

WEBサイト制作は、案件数も多く、参入しやすいので比較的「独立」しやすい分野です。

独立してお仕事を探す場合に有効なお仕事紹介エージェントは 独立を考えるITエンジニアの方へ【Pe-BANK】（PR) です。

WEB オープン系

WEB オープン系は、主に BtoB や BtoC の Web 上で使えるシステムを構築する仕事です。

お客様のご要件や要求仕様にそってシステムを構築し、提供していく仕事で、いわゆる「システムエンジニア」に代表される仕事です。プログラマー（コーダー）から設計者、テスター、プロジェクトリーダーなど多様な職種があり、チームをまとめ上げる位置（プロジェクトマネージャーなど）で仕事ができれば相応の年収が期待できます。

経験が大きく必要な分野であり、50代未経験での転身・転職は厳しいのは事実です。

とはいえ、可能性は完全にゼロというわけではありません。必要なスキルは「HTML＋CSS＋JavaScript」に加えて「PHP、Ruby や Java などの本格的プログラミング言語」です。

Web オープン系の職種の流れ（最初はプログラマーから始める）

Web オープン系には、キャリアアップの順番があります。飛び越えての転職・転身はほぼ不可能と言えるでしょう。特に未経験の人がIT業界での仕事を始める場合は、順番に上がっていく必要があります。

IT業界の職種のキャリアアップ例

未経験な状態で、いきなり「プロジェクトリーダー」や「プロジェクトマネージャー」をやりますとは言えません（採用してもらえません）。50代であっても順番がありますので、未経験からIT業界に進む場合は最初はプログラマーを目指すことになります。

Web オープン系の技術の覚え方

Web オープン系に必要な技術は主に２点です。

独学で覚えてもほぼ認められません。趣味や独学でプログラムを行った場合、仕事として気を付けなければならない点が身につかないため、実務で覚えていくのが通常です。

しかし、50代未経験に対して実務で教えてくれることはほぼありませんので、自己への投資としてプログラミングスクールで学ぶことが必要です。

派遣・アルバイトなどでも構わず仕事する

実績が無い状態でいきなり正社員採用は正直本当に厳しいです。

とはいえIT業界は人出不足なので、人材は欲しい。とすれば、派遣・アルバイトであれば十分に採用される可能性があります。派遣・アルバイトで実績を積み、正社員採用への足掛かりとするのがスムーズです。

実績を積めば、クライアントから重用され、契約社員、正社員登用なども可能性もゼロではありません。

50代未経験からの転身といっても地道に下積みをしていく必要があります。

オープン系（オープンシステム系）

オープン系は、主に BtoB や BtoC の一般的に使うシステムを構築する仕事です。

Web 上のシステムの場合もあれば、Web ではないアプリケーション・システムの場合もあります。利用言語は PHP や Ruby よりも、よりロジカルな Java や C# などの汎用的プログラミング言語の使用率が高くなります。

転職・転身に関する考え方は、WEB オープン系と一緒です。

業界特化型ITコンサルタントを狙う

とにかく「IT業界」に転職・転身したい場合は「業界特化型ITコンサルタント」を狙う方法がおすすめです。

「業界特化型ITコンサルタント」とは、例えば金融業界、流通業界など、一つの業界に特化してIT化（DX化）などをコンサルする仕事です。

「業界特化型ITコンサルタント」は業界に特化した知識が必要です。

いままで経験してきた業界の知識をベースに、ITの一般的な知識を身に着ければ「業界特化型ITコンサルタント」ができます。IT業界経験者が業界知識を付けるのも、業界経験者がIT知識を付けるのも努力するのは一緒ですね。

「業界特化型ITコンサルタント」を目指すなら、転職エージェントとキャリアについてよく相談しましょう。

よくある質問（FAQ）

Q1．50代・未経験、最初に狙う職種は？

Webサイト制作、情シスアシスタント、QA/テスト、ノーコード・RPA、SaaSカスタマーサクセスが現実的な入口です。短期で成果を可視化しやすく、次の職種へ横展開できます。

Q2．学習は独学で十分ですか？

学習だけでは評価されません。模擬案件→小口受注→公開実績まで到達して初めて価値になります。スクール利用時も“納品とフィードバック”があるかを基準に選びましょう。

Q3．年齢バイアスはどう崩す？

書類1枚目で要約・成果3点・提供価値を提示。面接では課題→施策→結果（数値）→役割%で回答し、再現性と仕組み化を強調します。

まとめ：50代、未経験からのIT業界への転職・転身

50代で未経験からIT業界に転職するのは厳しいのは事実ですが可能性はゼロではありません。何事もチャレンジは大切で今日が人生で一番早い日です。自分の人生は自分で決める！チャレンジを追い求めること、応援します。

あきらめない！あきらめなければ道が開けることもあります。IT業界に魅力を感じ、50代からでも挑戦したいと思う気持ちは素晴らしいことです。厳しいのは事実ですが、チャレンジ応援します。

より良い転職をして、より良い明日をつかみましょう。

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