２０代、IT業界転職「採用決定からの条件交渉のポイント」

面接も無事終わり、会社から内定（オファー）を頂いたらとても嬉しいですね。２０代の最初の転職活動です、転職決定はとても嬉しい、内定を獲得したら、その安心感から提示条件のまま即決したくなりますね。

しかし、自分の安売りには注意が必要です！。思わず指定された条件で受けてしまいそうなオファーレターですが、この金額がベースとなって将来の賃金アップが決まります。今、金額が十分に見えても、10年後、20年後には大きく金額の差ができてしまうスタートかもしれません。

待遇面（特に給与面）については交渉する余地があります。転職時は条件交渉が大事、入社時の給与がベースとなり以後の昇給が決まるため、あまりにも少ない給与からのスタートは入社後に不満をもってしまうからです。

20代転職における主な条件交渉

内定をもらった後の条件交渉は何があるのでしょうか？具体的には以下の２点です。

• 給与（年収）
• 入社日

特に給与面の交渉は大切です。企業は「給与面の交渉」がある前提でオファーレターを出してきます。すなわち（交渉時に給与をアップできるよう）若干低めで出してきますので、給与面については交渉しないと損になります。

また入社日は現職との退職交渉をしながら調整していかなければならないので思ったよりも大変です。企業は採用を決定したからには一日でも早く来てほしいと望みますが、現職では引き継ぎもあり引き延ばそうとするからです。

交渉は転職エージェントに任せた方が安心

正直、２０代の初回転職百戦錬磨の転職先の人事課と天将条件の交渉は難しいの一言です。しかし、２０代の転職者には心強い味方がいます。それこそ、転職先の人事課よりも経験豊富なエージェントです。

転職時の条件交渉では転職エージェントに交渉をお願いするのがおすすめです。

転職エージェントに対しては多少無理をお願いしてしまっても今後の関係悪化等は気にせずに済みます。無理目のお願いは転職エージェントのほうで「そこまでは難しい」などアドバイスをもらえますし、企業側への交渉もできるだけ波風立てないように対応してくれます。転職エージェントは交渉経験が豊富なため有利です。

しかも転職エージェントは給与を高くするほど自分にもメリットがあるので頑張ります！

転職エージェントに交渉してもらうメリット

転職エージェントを経由して応募～面接～などを進めれば、そもそも著しく希望に合わない転職先は紹介されません。条件交渉時にも、無理に希望だけを押し通そうとせずに、いい意味で妥協しながら交渉するので、スムーズに入社まで対応できるケースが多くなります。

転職エージェントが言う分には転職先の企業との関係悪化もありませんので、絶対に有効活用するべきです！

20代転職における給与面の交渉

２０代の転職において、正直「給与面」は「このくらいでいいか」と妥協してしまいがちな条件の一つです。ある程度の収入があれば２０代であれば生活に問題が出ませんので気持ちはわかります。しかし、転職時の金額がベースとなって昇給割合が決まっていくため、３０代、４０代での昇給額が大きく変わってくることを忘れてはいけません。

２０代は金額よりも条件面や働き甲斐を重視しがちですが、最後にモノを言うのはお金です。

最も大切な条件の一つと言っても過言ではありません内定時の給与を見て「思ってたよりも低い」と感じた場合は、率直に交渉してみたほうが良いですね。低いと感じなくても、１円でも多く、高い金額で決着するように交渉することが大事です！

ここは、どの転職会社も言わない真実です。しかし、あなたの人生にとって大事なターニングポイントになりますので、必ず妥協せずに交渉してください。交渉が決裂するようなら、縁が無かったと思ってあきらめるぐらいでちょうどよく、そのくらい２０代の人材は貴重なのです。あなたは貴重な人材であることを誇りに思って交渉することをお勧めします。

熱意をもって交渉する

正直、会社側はまだ20代の実績が無いことを理由に給与面の交渉は押さえようとしてきます。ここでヒヨってはいけません。会社側はあなたが欲しいのです、器量な人材を確保するために小銭で逃すことはしたくないのが信条、すべての要望が通るとは限りませんが、妥協せずに上限を狙える立場にいるのが20代です。

20代の給与面の交渉の武器は「熱意」です。

熱意を示し、転職先の会社での活躍を意識している旨を積極的に伝えます。残念ながら20代の実績は認められにくいが、熱意は30代、40代よりも評価されます。使える武器を最大限に使う、それが転職活動で最も有利な条件を引き出すコツになります。

安易な妥協をしない

20代の転職で最もやってはいけない失敗は「妥協することで将来後悔すること」です。20代は初めての転職の場合も多く、相場、自分の価値がわかりません、そのため、転職先やエージェントの言いなりになって金銭面や条件面も妥協をしてしまうことが多いのが事実です。

しかし、ここでした妥協は必ず後になって後悔になります。

妥協したけれど〇〇が良いから満足、と思えるのは40代からの転職です。20代の転職では妥協は後の公開の火種にしかなりません。自分が納得できる転職・条件でない限り縁が無かったと思ってあきらめることも肝心です。

エージェントは転職を決めることで報酬が得られるのである程度の妥協も視野に入れて説得してくることもありますが、自分が納得できる金額・条件は必ず守り抜くことが20代の転職を30代、40代でも公開しない秘訣になります。

一番大事なものを決めておく

安易な妥協は将来の公開を生みますが、すべての条件について一切譲らないと条件交渉はまとまりません。妥協はしないが納得できる条件では合意する必要があります。ポイントは「妥協」ではなく「条件をまとめる」ということです。

「妥協」ではないが条件をまとめるというのは、どういうことでしょうか？

すなわち、条件に優先順位を決めて優先度の高いものは必ず達成するということです。優先度の低いものは妥協ではなく、条件交渉の結果合意したと納得することで、将来、妥協したという信条にならず後悔がありません。納得ずくでの結果になります。

入社日の交渉

実は給与面よりも入社日の調整のほうが難航する場合もあります。20代の初めての転職ともなれば、現職の会社との退職交渉も難航することが予想されます。思わず引き止められたり、退職日を伸ばされたりすることはザラ、交渉が長引けば長引くほど転職日・入社日は後になり、転職先の企業の不信感は強まります。

転職が決まったら速やかに退職し転職するほうが望ましい。

確実に入社できる日を伝える

入社日交渉では、「確実に入社できる日」を伝えます。また一度伝えたら基本的には、その日よりも後ろ倒しにならないようにします。

転職先の企業では入社日に合わせていろいろな準備をしています。またプロジェクトのアサインも検討しているはずですので、入社日が後ろにずれるとプロジェクトの組み換えなど相当の社内調整が必要になります。入社前から企業側のあなたへの印象が下がってしまうことにもなりかねません。

理由をしっかり伝える

面接時には「〇月ごろ」と伝えていたものの、諸般の事情で１か月程度後ろに倒さなければならないことは往々にしてあります。現職をスムーズに退職できるとは限りませんし、諸般の手続きで時間がかかる場合もあります。

もし、もともと伝えていた入社時期よりも後ろ倒しになる場合は、理由をしっかり伝えてください。

現職の退職では「退職代行」を使うのも一つの手段

何かと「よし」「あし」が話題になる退職代行ですが、決して悪いことではありません。結局退職する会社に対して、今までお世話になった経緯から正対して退職の交渉をしたい気持ちはもちろんありますが、退職交渉では、会社側は会社の都合を優先します。決して、会社側は退職者の将来を考えての交渉にはなりません。

退職するとなれば、少なからず面と向かっては言いにくい、お願いしずらいことも出てきます。しかし言わなければ前に進むことはできません。会社側としても「ひきとめ」られないと思えば、あとはスムーズに退職交渉を進めたいというのが本音です。

退職代行を使えば、人間関係的に言いにくい要求も代行が交渉してくれて、スムーズに退職の条件を整えてくれますので、利用できるものは利用してスムーズに話を進めたほうがお互いにメリットがある場合も多いですね。

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まとめ：採用決定からの条件交渉のポイント

内定をもらったらうれしいものですね。しかしここで気を緩めてはいけません、今後の人生を左右する一仕事である「条件交渉」を行う必要があります。

条件交渉は自己の主張だけを通そうとすると関係性が悪くなりますが、妥協をすると将来後悔する要因にもなります。希望するべきところは希望しますが、希望に優先順位をつけて条件交渉するのが20代の交渉のポイントです。慣れていないと大変かもしれません。転職エージェントなどにお願いするとスムーズにいきやすくなります。

よい条件で転職を成功させて、新しい未来をゲットしてくださいね。より良い毎日のために。次の記事では、現職への退職の相談方法と入社に向けた準備について解説します。