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転職はしたいものの転職先が劣悪な労働環境、ブラック企業だったら悲惨です。ブラック企業の定義や内容はいろいろありますがいずれにしても人生に大きな影響を出してしまいますね。ブラック企業に転職してしまわないためにも見分け方を知っておく必要があります。
本記事では、
ブラック企業の見分け方を解説します。
見極めて良い転職をしましょう。
ブラック企業の見分け方①:サービス残業、残業が多い、デスマーチを見極める
ブラック企業問題で一番先に思いつくのは「サービス残業」問題ですね。サービス残業は残業している・働いているにも関わらず給料が支払われていない最悪の状態です。法律にも違反していますね。
しかししかもIT業界は往々にしてまだまだサービス残業をさせている企業は多く存在します。
IT業界が残業が多くなる原因・要因
見分け方を知る前に、IT業界が残業過多になる要因・原因を把握しておきましょう。原因を把握しておくことで、実際に面接などで雰囲気からも(ブラック企業かどうかを)察することができます。
- プログラミングは作ってみるまで結果がわからない
- 見積金額・人件費を抑えたがる
- 会社・リーダーが無謀だとデスマーチが止まらない
- 無茶な仕事をチャレンジと言い換える
- 納期絶対の風潮がある
- 下請け、孫請けになるほど辛くなる
特にIT企業、さらに若い企業やベンチャーで実際にあるのが「無茶な仕事をチャレンジと言い換える」です。新しいシステムをプログラミングする際にある程度期間などを見込みますが実際には作ってみないとわかりません。それでも過去の経験則から「見積もり」を行い、費用(=かける人員数)と期間を算出し提案します。
この提案が経験則から1年かかるものでも、仕事を取るために半年でやりますとなることがあります。
実際こんな無謀な見積もりは現場にしてみたらたまったものではありませんが、管理職は「半年で行うことはチャレンジだ!チャレンジする気持ちはないのか?これを成し遂げたら君は成長できる」と言ってやらせようとしますが、デスマーチの入り口がすでに見え隠れしています。
デスマーチとは、仕事が炎上し、リーダーやメンバーが徹夜続きで仕事をし続けないと納期に間に合わなくなるような状態のことです。
残業過多のブラック企業の見分け方
応募企業を選ぶ際は「口コミ」をよく読む
転職エージェントや転職サイトでは、企業に対する ①転職入社者、②現役社員、③退職社員などからの口コミを掲載しています。事前に口コミをよく読んで「ブラックな残業の気配がないか」を察することが大切です。
口コミで現役社員からの「残業が多い」「サービス残業がある」などの書き込みがあれば一発です。他にも「仕事が縦割り」、「体育会系」、「上司が強い」、「能力主義」などのキーワードは要注意ですね、無茶な仕事を個人の努力で解決させようとするケースが見受けられます。
さらに隠れているキーワードとしては「評価が属人的(上司が気に入る、気に入らないで評価が変わる)」なども危険です。上司が気に入る=無茶ぶりを受ける社員という図式ですね。
応募先企業の規模による確認
応募企業の社会的立ち位置、すなわち、「大手企業」か「中堅企業」か「ベンチャー」か、さらに社員数を確認します。会社規模だけで絶対に当てはまるわけではありませんが、応募先選択の参考としては重要です。
- 「大手企業」の場合は、社内で過度な残業をしないよう仕組化がされている可能性が高い
「大手企業」の場合、何かあれば直ぐにマスコミなどに取り上げられてしまうため、社会的責任、コンプライアンスを重視する傾向にあり比較的社内制度として残業に対する取り組みが行われているケースが多くあります。例えば、PCのログイン、ログアウトを記録しているため、物理的に残業ができないように仕組化されているなどです。
ただし、「大手企業」でも実態は違う場合もありますから過信は禁物です。
- 「中堅企業」の場合は、隠れサービス残業が多い
社員数 100人~500人程度の「中堅企業」の場合、ベンチャーから育ってきた企業として若い部分(イケイケドンドンの部分や、社内制度が揃ってない部分)と、大企業になるための体系化、ルール化に取り組んでいる部分が両立しています。
しかし仕事を受注するために無理をしなければならない立ち位置であることが多く、表面的には過度な残業への取り組みを表明しているものの、実態はデスマーチやサービス残業が散見される場合もあります。このような会社は、会社への入室はログを取るが退室記録は取っていないなど、「終わり」「終業」に関する記録が甘い傾向にあります。
特にワンマン社長、オーナー社長の中堅企業は要注意です。
- 「ベンチャー」の場合は、残業ありきで考える
「ベンチャー」の場合は、会社の立ち上げ、成長が第一義ですので、社員の過度な残業に対して取り組みや姿勢を持っている会社はあまりありません。入社する際も、社員側も会社と一緒に人生を賭けるぐらいの気持ちをもって取り組む仕事になるため、残念ながら適度な残業でのプライベートとの両立などが望めないケースは多々あります。
応募先企業の職種・業態による確認
職種・業態によっても残業の過多、無理なサービス残業の過多が傾向があります。主な職種・業態でのとらえ方は「SIer」か「受託開発(下請け)」か「自社開発」か「社内SE」です。
- 「Sier」の場合は、比較的サービス残業は無い・少ない
「Sier」とは、クライアント(お客様)から直接お仕事を受けて、全体を取りまとめ、部分部分に分けて受託会社やパッケージ開発会社に仕事を依頼する立ち位置です。プロジェクト全体のPMを担当します。
実作業は仕事を依頼した(流した)先の受託会社などが行うため、主な仕事は顧客との調整、スケジュール管理、ベンダー(受託先企業)の管理などになり、たとえ作業が遅延していても実作業で自身が時間を使うことはありません、そのため、作業が押しての残業、サービス残業は発生しにくいと言えるでしょう。
また「Sier」は大手企業のケースが多く社内的に制度がしっかりしていることも過度な残業が少ないポイントです。
残業面(特にブラックと言われるサービス残業)の面だけで見ると比較的安心な Sier ですが、マネジメントや営業要素が強く、現場の技術者ではないため自分の技術力の向上にはつながりにくい側面もあり、自身の職業としての希望に合うかどうかはよく考えたほうが良い職種・業態です。
- 「受託開発(下請け)」の場合は、ブラック残業会社の可能性がある
「受託開発(下請け)」の場合は、納期に追われることが多く、デスマーチも発生する可能性がありますので、残業過多、サービス残業の可能性が付きまといます。さらに、下請け、孫請けとなるとコストを抑えて仕事を行わなければならないのでリソース(人員)が少ない中での仕事となるケースも多く、残業に頼るケースが増えてきます。
- 「自社開発」の場合は、カスタマイズ有無で変わってくる
「自社開発」の場合、ソフトウエアパッケージの開発と販売になります。自社の経営計画、製品・パッケージを市場に投入する時期から逆算してのスケジュールとなり、締め切りが無いわけではありませんが、「受託開発(下請け)」の納期ほどには絶対ではないので、まだ残業過多、サービス残業の可能性は低くなります。
ただし、市場に投入し販売を開始してご利用者がいる状態で、致命的な不具合などが発生した場合は緊急招集、徹夜での復旧作業等はありえます。とはいえ、恒久的に発生するものではなく一時のことなので許容範囲と言えますし、緊急事態の残業については会社側もしっかり残業代を払いますので、これについてはブラックでは無いですね。
要注意なのは、自社開発でパッケージ販売をしているが同時に顧客の要望に合わせてカスタマイズを自社で受託している場合です。この場合は、「受託開発(下請け)」と同じ構造が発生しますので、残業に頼るケースが増えてきます。
- 「社内SE」の場合は、残業については比較的落ち着いている
例えばIT会社ではない一般企業(食品メーカーや商社など)での「社内SE」の場合は、忙しいけれどブラックな残業にはならないケースが多いです。社内でのIT、PC関連の何でも屋になってしまうため恒常的に問い合わせや、ITリテラシーが低い社員へのサポート等も多く、また社内システムの導入担当としての業務もあり、仕事は想像以上にあります。
とはいえ、すべて社内の事情であり、サービス残業をしなければならないものではありません。理由も明確ですので残業代もしっかり払われることでしょう。仕事の内容に問題なければ、ブラック企業回避のおすすめ選択です。
社内に向けた情報システム開発、社内SEを目指す方
IT業界でシステムエンジニアやプログラマーなどのシステム開発系のお仕事は納期などが発生してしんどいこともあります。不安を感じる方は、社内に向けた情報システム開発、社内SEを目指す方法がおすすめです。社内SEでも納期がありますが、比較的デスマーチになりにくい職種です。
また社内SEの場合、企業自体の事業はIT業界に限りません。多種多様な業界がターゲットとなり、その業界でトップクラスの安定した企業の情報システム部や社内SEとして就職することができれば、より安心できます。
また社内のITリテラシーが高くない場合、特別の技術を持っている社内SEが重宝されることもよくあります。社内SEに興味がある方には、業界最大級の社内SE求人数を誇る「社内SE転職ナビ」エージェントがおすすめです。
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ブラック企業の残業過多は面接で見極める
ブラック企業の残業過多を最後に見極める手段は面接です。面接時の質問・QAを上手く利用して、残業過多、サービス残業の有無をしっかり見極めましょう。
「平均残業時間」の質問は無意味
面接で「平均残業時間」を直接聞いても無意味です。当然会社側は「みんな徹夜で仕事します」とか「当社の平均残業時間は60時間/月です」とは言いません。多くの企業(面接官)は「30時間ぐらい」と答えることが多いでしょう。
有給休暇の消化率を聞け
社員の有給休暇や夏休みの消化率を聞くのは案外有効です。デスマーチが良く出る会社や、無茶な仕事の受け方をしている会社は自ずと有給休暇や夏休みの消化率が低くなります。単純に有給休暇の消化率と聞いても数字で答えてくれる面接官はほぼいませんので、「皆さん月にどのくらい有給休暇を取られているんですか」とか「夏休みは会社固定ですか?個人で日程を選べますか?」などの質問から探っていくとよいでしょう。
特に夏休みを7月、8月で取れているかどうかはポイントです。デスマーチや残業が多い会社だと「人によっては9月、10月に撮る人もいますね」という回答になるからです。
残業過多にならないような社内的な取り組みはありますか?と直接聞け
さらに直接残業に対する取り組みを聞きましょう。この質問は面接で聞いてOKの質問です。
回答で「上司が注視している」とか「上司が指導している」は怪しいです。定性的、精神的な対策が回答として帰ってきたら一度落ち着いて考えてみることが必要です。期待する答えは、入退室やPCのログイン、ログアウトがシステムで管理されているので物理的に(規定時間以上の残業は)できません。などの定量的な回答が返ってくるようであれば、仕組みとして取り組んでいるので比較的安心です。
部長や課長に部下がペコペコしていないか見極めろ
残業過多やサービス残業が多く会社の特徴として「体育会系」「上司がパワハラ体質」があります。面接官が「上長(部長・課長など)」+「現場の責任者(部下)」という組み合わせだった場合、「現場の責任者(部下)」が上長に自分の意見をしっかり言っているか?「現場の責任者(部下)」が面接の主導権を握れているかなどを見ることが大切です。
「現場の責任者(部下)」が常に「上長(部長・課長など)」の顔色を窺っているような雰囲気、状況が見えたら、「体育会系」「上司がパワハラ体質」の可能性があり、残業過多やサービス残業につながる懸念があります。
転職エージェントによく相談
最後はIT業界に詳しい転職エージェントに応募企業の残業状況をよく相談、確認することです。ここでポイントは IT業界に強い転職エージェントを選ぶことです。汎用的で多くの業種に強い転職エージェントよりも IT業界に強い転職エージェントのほうが、IT業界の仕事の状況もよく知っていますので、IT業界ならではの残業過多やサービス残業につながる懸念についてアドバイスしてくれます。
他業界では20時まで残業したら「多い」と感じる場合がありますが、IT業界では22時、23時、0時まで仕事も常識だったりします。
だからこそ、はIT業界に詳しい転職エージェントと相談することがマストです。
IT業界に強い転職エージェント
アドバイザーはIT業界経験者の「@PRO人」はIT専門転職エージェントです。なによりアドバイザーが実際にIT業界を経験してきている人なのは転職希望者のIT業界に対する思いを理解し、不安も理解し、同じ立場にたってアドバイスしてくれますね。
登録は無料なので、IT業界転職を狙う方にはぜひおすすめの転職エージェントです。
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ブラック企業の見分け方②:パワハラ体質を見極める
IT業界がパワハラ体質が多い原因・要因
IT業界は業界体質的にパワハラ体質になりやすい業界です。その原因を知って、パワハラの会社をできるだけ避けるように注意しましょう。
- ベンチャー(ワンマン社長)が成長した会社である
- 管理職、上司は若いころにデスマーチを体力で片づけてきた自負がある
- 納期絶対の風潮があり、徹夜でも納期を守るという風潮がある
- 仕事のほうが人の健康面や労働安全性より大事になりやすい
- プログラミングは結局体力仕事である
IT業界、システム構築、プログラミングの世界は業界の体質上どうしても炎上案件、デスマーチは発生してしまいます。いま管理職、上長になっている人たちは若いころにデスマーチを徹夜して体力で完遂してきた人たちです。「やればできる」、「やれないのはやらないからだ」と精神論で思っていても不思議ではありません。
やればできる、やらないのは(心の)な負けだと思う管理職、上長が多くなれば会社は体育会系にもなり、パワハラ体質にもなります。業界の仕組み上、なりやすいのは必然です。それは会社全体の雰囲気が変わらない限り続きます。逆に会社として仕事、案件を精神論ではなく仕組みとして取り組むことを是としている会社はパワハラ体質になりにくい会社です。
パワハラ体質のブラック企業の見分け方
応募企業を選ぶ際は「口コミ」をよく読む
転職エージェントや転職サイトでは、企業に対する ①転職入社者、②現役社員、③退職社員などからの口コミを確認します。口コミに、「パワハラ」という言葉があれば一発ですが、気を付けなければならない言葉に「体育会系」「上司が強い」「評価が上司の好き嫌いで決まる」などがあれば要注意です。
企業の成り立ちに注意する
オーナー社長のワンマン企業や、ベンチャーから育って上場準備中の会社は、人材へのケアよりも成果、売り上げ、お金を気にする可能性が高いです。会社が「お金(売上)」により注力しなければならない状況かどうかは確認することでブラック企業の回避手段の一つになります。
パワハラ体質こそ面接で見極める
会社がパワハラ体質かどうかは外から見る分にはわからない場合が多いですね。これは面接で見極めることが大切です。
部長や課長に部下がペコペコしていないか見極めろ
パワハラ体質の会社は常に会社内がピリピリしています。それは面接にも合わられます。面接時に「現場の責任者(部下)」が常に「上長(部長・課長など)」の顔色を窺っているような雰囲気、状況が見えたら、「体育会系」「上司がパワハラ体質」の可能性がありますので注意しましょう。
面接官の口調に気をつけろ
面接は、会社側が上、求職者側が下ということはなく、まだまだ対等な関係です。会社側は求職者に敬意をもって接する必要がありますが、そうではない会社があり、パワハラ体質の可能性があります。
面接が圧迫的であったり、上から目線が多い、また、敬語を使わずに話してくるような場合は特に気を付けるべきですね。
ブラック企業の見分け方③:給与が低い、支払われない
IT業界の給与は低い
IT業界は会社規模や職種によって大きく給料が変わりますが、だいたい加減年収 300万円から上限年収 1,200万程度です。30代で600万、40代で800万もらえる会社はたくさんありますので、そういう会社であればOKですが、中には30代、40代になっても年収 300万円という会社も少なくはありません。
しかも年収が引く会社ほどデスマーチで徹夜になりやすいことから、転職では、給与面にはこだわって対応したいものですね。
給与が低いブラック企業の見分け方
平均給与、平均賞与で見極める
応募企業の情報は転職サイトなどに載っており平均給与も載っていますので確認することができます。ただし大切なのは給与と手当と賞与の割合です。給与が高ければOKですが、賞与の割合が高い場合、会社は売り上げが低いとすぐに賞与を減らします。賞与無しでも文句は言えません。
下請け・孫請けは給料が安い
お客様 → Sier → 下請け → 孫請けと商流が出来上がってしまう以上、(中抜きされてしまい)下請け、孫請けはどうしても安く使われてしまいます。結果として給料が安い傾向にありますし、給与面でブラックな会社になりがちです。
ベアの有無を確認
ベアとは給料のベースアップのことです。良く勘違いされるのが昇給ですが、年齢や役職によって給与のテーブル上のアルファベットや数値が上がり結果給与が増えるのは昇給ですが、ベア(ベースアップ)は、そのテーブル自体の支払額全体が上がることを指します。
長年務めていると昇給もしますので給料が上がっているように感じますが、ベアが無ければ物価の高騰に給与体系が追い付いていないことになります。しかし会社側は確実にコストアップになるベアはなるべくしたくありません。
ベアの有無は大事ですが面接などで求職者から聞いても「?」となりますので、転職エージェントから会社側に確認してもらうのがベストです。
転職時の給料を転職エージェントに交渉してもらう
最後に、内定をもらった後の転職時の給料交渉が大切です。転職するときは「高いかも」と思っても昇給は最初の給料がベースとなって進みますので10年後、20年後に差が出てきます。入社時の給料は高いに越したことはありません。
給料交渉はなかなか自分から会社へは言い出しにくいものです。そのため、給料交渉に強い転職エージェントを経由することがベストです。転職エージェントも転職時の給料が高いほど報酬が上がりますので頑張ります。
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まとめ
転職はしたいものの転職先が劣悪な労働環境、ブラック企業だったら悲惨です。ブラック企業の定義や内容はいろいろありますがいずれにしても人生に大きな影響を出してしまいますね。ブラック企業に転職してしまわないためにも見分け方を知っておく必要があります。
- サービス残業や過度な残業体質の会社かどうか見極める
- パワハラ体質な会社かどうか見極める
- 給料が安すぎる会社かどうか見極める
適切な見極めを行って、ブラック企業を避けて、できるだけホワイトな企業に転職できるように、注意深く進めていきましょう。転職エージェントの活用が必須です。
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